僕と彼女

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「なんとか言いな、さいよ!」  嗚咽混じりの声に、彼女を見上げてみる。 座り込む僕に、居間と繋がっている台所から僕を見下ろす彼女。  包丁を握り締めた彼女は、こっちを睨み付けながら小さく震えている。 ………あれ、ひょっとして、そんなに悪いことだったのだろうか。 二股をかける、という行為は。 .
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