2人が本棚に入れています
本棚に追加
「何で、何で……拓人のこと、信じてたのに!」
髪を振り乱して泣き叫ぶ。
可愛い顔が台無しだ、勿体ない。
………そう、彼女は確かに可愛かったのだ。
小さめで、僕が抱きしめるとをすっぽり包んでしまえる華奢な体躯。
ゆるくカールがかかっている茶髪に、ぱっちりとした目、アヒル口…………というのだろうか、ふっくらとした唇。
そして僕は、だからこそ彼女を選んだ。
でもこれは単なる批評で、僕は彼女を愛しいとか、守ってあげたい、とか………………そんなことは全く思ってない。
せいぜい都合の良い道具ぐらいだ。
こんなことなら、可愛いくない娘にすれば良かったかな……?
僕にサディズムはないから、可愛い女の子の顔が醜く歪む…………というのはあまり嬉しくない。
というか、夢が壊れる。
.
最初のコメントを投稿しよう!