僕と彼女

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「何で、何で……拓人のこと、信じてたのに!」  髪を振り乱して泣き叫ぶ。 可愛い顔が台無しだ、勿体ない。 ………そう、彼女は確かに可愛かったのだ。 小さめで、僕が抱きしめるとをすっぽり包んでしまえる華奢な体躯。 ゆるくカールがかかっている茶髪に、ぱっちりとした目、アヒル口…………というのだろうか、ふっくらとした唇。  そして僕は、だからこそ彼女を選んだ。 でもこれは単なる批評で、僕は彼女を愛しいとか、守ってあげたい、とか………………そんなことは全く思ってない。 せいぜい都合の良い道具ぐらいだ。  こんなことなら、可愛いくない娘にすれば良かったかな……?  僕にサディズムはないから、可愛い女の子の顔が醜く歪む…………というのはあまり嬉しくない。 というか、夢が壊れる。 .
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