支配する生徒会

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「私、正直この生徒会シリーズってまさかここまで続くとは思わなかったもん」 「いちばん言ってはいけない立場の人が何言ってるんですか、会長」 「そもそも今、何巻まで出てたかしら?」 「それくらい把握していましょうよ! 知弦さんもその身内なんですから!」 ちなみに今は一存・二心・三振・四散・五彩・六花・七光・八方・九重、外伝が日常・月末・火種・水際・木陰・金蘭が出ている。 「真冬は富士見書房は有名ですから、ご迷惑をかけないように陰ながらひっそりと支えるポジションかと思ってたんですけど……」 「だよなー。まさかマンガ化やドラマCDならまだしも、キャラソンやカードゲーム、アニメ化に続いて第二期とか。陰で支えるどころかモロに表舞台じゃねーか」 「ですよね。まるで某借金執事さんの状況と酷似して――」 「スト――――ップ! そこの姉妹スト――――ップ!」 「なんだよ鍵。人がせっかく議題に沿った話し合いしてるっつーのに」 「どこが!? いや、それはともかくあの有名マンガと比較するのはダメだ! それこそ作者様や富士見書房にご迷惑をかけかねないから!」 ジトーっとした目で見つめる深夏の視線を振り切り、なんとかこの話題から脱線させるべく、会長に矛先を向け直した。 「で、会長。継続って言ってますけど、具体的には何をするんですか?」 さっきの生徒会シリーズうんぬんの件は咄嗟(トッサ)の事だと思うんだよな。 本編の最終巻を向かえる今、継続なんてそれこそ第二期くらいだろうし。 ましてや、メディアミックスも大体やれることはやったような気もする。 俺のアシストしたタイミングがよかったのか、会長は待ってましたとここぞとばかりに小さな胸を張っていた。 そこに俺は真剣な面持ちで会長に意見を申し添える。 「会長。そんなことをしてもワイシャツのボタンは弾けませんよ。知弦さんや深夏ならまだしも」 「ち、違うよっ! そうじゃなくて議題のほう! もう、いい加減言わせてよっ」 『どうぞどうぞ』 「まさかのダチョ○倶楽部ネタ!?」 会長のリアクションに満足する俺や椎名姉妹と、会長を今日もイジれたとホクホク顔の知弦を見ながら「うぅ……アウェーだよ。今日は私がアウェーだよ…」としゅんとする会長。
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