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その日は全国的に快晴と天気予報はそう言っていたんだが...
隼人「めっちゃ雲ってるじゃん」
僚「全くだな。最近の天気予報は外れが多いな」
さらに...
“ゴロゴロ...”
僚「雷鳴り出したな」
隼人「やべえな。家に早めに帰るぞ」
そう言った時だった。いきなり視界が青く光ったと思った瞬間、意識がブラックアウトしたのだ。で、今にいたる。
隼人「てか、これって俗に言う転生イベントじゃねぇか?」
僚「よくお前が読んでいた小説の事か?じゃあ、今後の展開とかわかんの?」
隼人「だいたいはな。だが、その肝心の神様がいないと転生できないんだよな。神様どこにいるんだよ?」
もう長い事いるんだが、一向に姿を現さない神様。ほんと何処にいるんだ?
僚「来ないなら、探すしかないな」
隼人「だな」
てことで、二手に別れて神様を捜索する事になった。
捜索して数分後、僚がある物を発見したので隼人は僚の後に付いていくと
隼人「....ドア、だな」
僚「全くもって普通のドアだな」
普通で質素な木製のドアが隼人達の目の前にあった。真っ白の空間にぽつんとある木製のドアはとても違和感がある。
隼人「何でこんな所にドアなんかあるんだ?」
僚「さあ?」
隼人「ま、とりあえず中に誰かいるか入ってみようか」
ドアをノックしようとするが
僚「...うん?何か聞こえないか?」
隼人「?」
“...コ...タ...ゥ”
“...ィ...ン...”
隼人「確かになんか聞こえるな。てか、ドアから聞こえてる」
僚「てことは中に誰かいるな。ほんじゃ、ちょっと覗いてみるか」
そう言うと僚はドアを少し開けて中を覗いてみるが...
僚「.........」
“パタン”
直ぐさまドアを閉めてしまった。そして、眉間に皺寄せて目頭を押さえていた。
隼人「ど、どうした?」
僚「何か俺、疲れてるのかな?ドアを開けたその向こうには背中に羽を付けたコスプレ男女がSMプレイしている幻覚を見たんだが...」
隼人「はぁ?」
何を言ってるんだ?という顔をしながら、隼人も同じようにドアを少し開け、中を覗くと...
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ヒイヒイイッテンジャネェゾコノブタァァァァ!
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ハギィィィィィィンン!!!
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“パタン”
隼人「...俺も疲れてるのかな?コスプレした男女がSMプレイしている幻覚を俺も見たんだが...」
隼人も同じように眉間に皺寄せして目頭を押さえ、二人して現実逃避をしていた。
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