プロローグ

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ここは芥辺(アクタベ)探偵事務所。 しかし、ここはただの探偵事務所ではない。 悪魔を使役し、その能力によって どんな依頼も解決する悪魔探偵の事務所なのだ。 「えりゃぁ!うりゃあっ!このゲームすごいわぁ!」 大きな声を上げているのは〈淫奔〉を司る悪魔アザゼルである。ちなみにファーストネームは篤史。男女の性に関する淫らなことを司り、特技はセクハラという…どうしようもない悪魔である。 「ちょっとアザゼルさん…、4DSばっかやってないでくださいよぉ」 アザゼルに文句を言っているのは佐隈(さくま)りん子。この事務所の所長アクタベの助手であり、アザゼルの契約者である。 「さく!これ、めっちゃ面白いねん!ド○えもんのポケットみたいやわ」 「いや…興奮しすぎてて、何がいいたいのか分かりませんよ」 「おまっ…!なんで分からへんのや、このスゴさを!4DSならなぁ、マミちゃんの毛穴がはっきりみえるどころやないで!あんなところやこんなところが見ほうだいやー!」 「はいはい…。ていうか、4DSでどういうゲームしてんですか」 こんなどうしようもない話をしていると、事務所のドアが開いた。 どうやら お客がきたようである。
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