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「ババア!なかなかうめえじゃねえか!やるな。」
賢二は鱒を食べながら言った。
「当たり前じゃ、私の腕とここの素材があれば一番じゃよ。」
ババアは自分の腕をあげ握り拳をつくり言った。
「さっそくじゃが明日、私ぁちょっと用事があって店出れないから代わりにでといてな。」
「はあ!面倒くせえな!」
賢二は渋々了解した。
「店は7時からじゃ!寝坊すんじゃないよ!わかったかい?」
ババアはしつこく賢二に言った。
「はいはい。ったく、うるせえババアだな。」
「暇だからテレビ見るわ。まだブラウン管かよ!」
賢二は適当にチャンネルをまわした。
テレビではバラエティー番組でお笑い芸人が漫才をしていた。コンビ名はきいたことがなかった。
いつの間にか時間がたち夜の十時になっていた。ババアはとっくに眠っていた。
賢二は明日のことも考え寝ることにした。
虫の声だけが聞こえる静かな夜だった。
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