第1章

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まだまだ、蒸し暑い。 もう9月だっていうのにまだ半袖で生きていける。 「一年生、準備してー」 少し、怒り気味にいうこの部活、バレー部の部長。 川崎先輩 一つ上の先輩。 「はい」 今返事したのが、アタシ。 「「はーい」」 この二人は部内の一年生の中で1番ふざけてる二人。 「ーはいっ!!」 この子は元気でいいこだと思うだが、天然過ぎ、空気読めな過ぎ、人からはどうやって絡んだらいいかわからない人間。 まぁ、さっきの二人よりはマシだと思うけどね。 二人は喋りながらダラダラコートを張っている。 あのKYな女の子は一人で黙々とやってる。 先輩はまだ来てない。 一応、一年は先輩より先に来なくちゃいけないからね。 今さらだが、一年の中で1番大人しいのは多分アタシだと思うね。 さっきから、心中ではブツブツ言ってるけど、口にはだしてないからね。 友達にも、自分の本性を出してないしこのまま生きていてもいいかなぁなんて思ってる。 だけど、この考えはやってきた嵐によって掻き消された。 .
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