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「ない……」 北高の正面玄関。 ボードに張り出された合格者の番号が書かれた紙を見て呟く。 ……見間違いかもしれない。 そう思い、もう一度持っている受験票の番号とそれを見比べてみるけれど、やっぱり私の番号はなくて。 私はがっくりと肩を落とした。 私立の滑り止め落ちたし、公立も落ちてしまったから、いく高校がなくなってしまった訳で。 再募集とやらもあるらしいけれど、県内で一、二を争う馬鹿高校、北高に落ちた子が他の高校に受かるはずがない。 .
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