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それは突然だった。 聞き慣れたメール受信音。 仕事を終え、カノジョと部屋で晩飯にと、テイクアウトしたモス🍔セットを食べようとした矢先だった。 いつもなら📱など気にも留めず食べたのだろうが、手に届くところに📱があったのもあり、なぜか、たまたま📱を開いて見た。 滅多にメールなどよこさない妹からだった。 「ん?なんだ?」 文面を読んで「含み」のある異様な内容に、自分の事ながら途端に表情が変わるのがわかった。 すぐに📱の待受を見直すと着信も4件。それも父と母から2件ずつ。留守電も入ってたから、恐る恐る聞いた。 あの悲痛な母の声は今でも忘れられない。 着信があったのは2時間ほど前。オレが仕事を終えた直後だ!なんでカバンなんかに入れっぱなしで📱持ち歩かなかったのだろう。 慌てて母に電話するが繋がらない。父と一緒に慌てて🚙弟の元へ向かったのだろう。 誰が運転してるのかもオレは気になっていた。父は目が悪いし、母は高速は運転出来ないからだ。 当然食欲なんか無くなる。カノジョは状況を察し帰ったのだが、その時泣いてくれた。 実はカノジョにも涙の理由があり、オレもその理由は知っていたが、気の効いた返事も出来ず、知らせの実感が全く湧かないまま、連絡を待った。
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