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「はぁ…」
休日の学校…
私は広い教室窓から空を眺めながら大きなため息をついた…
え「最近…けぃちゃんとまともに話せてないな…?」
そんなことを1人考えていると…急に教室のドアが開いた
ガラガラ
え「!!」
跡「なんだ、えみじゃねーか 何してんだこんなところで」
え「けっ…けいちゃん!?…何でここに…」
跡「俺様は部活終わりにちょっとな…ってお前その呼び方やめろっていっただろ」
この男の子は跡部景吾…
大金持ちの家の子息で
私の唯一の男友達…
そして…
私の好きな人…
え「いいじゃない、かわいいし」
跡「あぁーん?俺様に可愛さなんかいらねーんだょ
…ところでなんでお前はここいるんだょ」
え「私っ!?私は……補習…っ」ボソ
…恥ずかしいよぉー
休日に補習で学校なんて
けいちゃん絶対笑って…
そう思いながら顔をあげようとしたとき
ガタン
けいちゃんは私の前に座った
え「け…けいちゃん?なんで座ってるの?」
跡「お前この調子じゃずっとおわらなそぉーだからな。
それにどうせさっきからわかんなくて止まってたんだろ」
え「べ…べつに!?…まぁ…わからなかったのは事実だけど…」
跡「だからこの俺様が直々に教えてやるよ」
え…
え「けいちゃんが…教えてくれるの?」
予想していなかったけいちゃんの行動に私はただ驚いた…
跡「そうだっていってるだろ。なんどもいわせんな!ほらどこがわかんねーんだょ」
え「え…と…こことここ…っ」
跡「こんなのもわかんねーのかよ。ここは…」
そう言って、けいちゃんは私に勉強を教えてくれた…
え「できたー!!けいちゃん出来た…よ?」
跡「すぅ…すぅ…」
え「けいちゃん…寝ちゃったの?」
机に伏せて寝ているけいちゃんの髪は外から吹き抜ける風にふわふわと流れ、太陽の光が優しく彼の回りを包んでいた…
え「可愛い寝顔…」
普段は俺様なのに寝顔はスゴく可愛いんだよねけいちゃん(笑)
私はそっとけいちゃんの髪を撫でた
跡「ふ…っ」
あっ…今笑った
寝ているけいちゃんを眺めていたら
いつのまにか私とけいちゃんの顔の距離はとても近くなっていた
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