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「君では彼女を本当の幸せにはしてやれない。」
図星をつかれ、心が揺さぶる。
「しかし、方法がないこともない。」
「その引き金を、ひくんだ。」
「……どういうことですか?」
「引けば分かる
ちょうど良い、私も死ぬきっかけが欲しかったところだ」
「人は皆、私を神だと賞賛するが
すべてを知っている悲しみを考えたことがあるかい?
明日なにが起こるかも、自分がいつ死ぬかも、目の前の人が自分のことをどう思っているかも分かってしまうんだ
地球がいつ滅びるかなんてどうでもいい
それを人が知る意味はない
私は神ではないんだ
知ってるだけでなにもできない、無力な人間なんだ
私は私を幸せにしてやりたい
だから、殺してくれ。」
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