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「伊月太郎」
・・・・・・・・・・・。
「さよなら」
私は何も聞かなかった。何も見ていない。
「冗談だって。総司…沖田総司だよ」
「…沖田....」
名前を聞いた瞬間、胸の奥で何かが引っ掛かった。
でもきっと珍しい名字だからと、自分の中で解決した。
「君と話してみたかったんだよ。桜木さん」
「なぜ私の名を.....」
「君は有名だからね」
私はタバコを投げ捨て、立ち上がった。
「…お前、嫌い」
「また近いうちに会おうね」
なんだったのだろう。とにかく、あーゆーのは苦手なタイプだ。
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