一章

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「伊月太郎」 ・・・・・・・・・・・。 「さよなら」 私は何も聞かなかった。何も見ていない。 「冗談だって。総司…沖田総司だよ」 「…沖田....」 名前を聞いた瞬間、胸の奥で何かが引っ掛かった。 でもきっと珍しい名字だからと、自分の中で解決した。 「君と話してみたかったんだよ。桜木さん」 「なぜ私の名を.....」 「君は有名だからね」 私はタバコを投げ捨て、立ち上がった。 「…お前、嫌い」 「また近いうちに会おうね」 なんだったのだろう。とにかく、あーゆーのは苦手なタイプだ。
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