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昨晩光の中から自分の方へ
近づいてきた2つの人影は
年が同じくらいの男達。
そして謎の光の正体は
お世辞でもかっこいいとは
言えない改造バイク。ださい。
奴らは僕の方へ寄り
「金よこせ」と一言…。
こういうヤンキーだとか
メガネちゃんだとか
ふざけた輩には屈したくない!!
そう思った僕はポケットから
ある物を取り出し右手に握りしめ
拳を奴らに突き出した。
そして奴らの目の前で
突き出した拳を開いてやった。
ヒラリ。地面には福沢諭吉が
載っている紙幣が一枚。
二人とも目を大きく見開いて
地面の紙くずを広いあげ
バイクにまたがり逃げていった。
「しょぼい奴らだ…。」
そう呟き、涙が溢れるのを
必死に堪えながら帰路を辿った。
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