16歳の夏ツー

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昨晩光の中から自分の方へ 近づいてきた2つの人影は 年が同じくらいの男達。 そして謎の光の正体は お世辞でもかっこいいとは 言えない改造バイク。ださい。 奴らは僕の方へ寄り 「金よこせ」と一言…。 こういうヤンキーだとか メガネちゃんだとか ふざけた輩には屈したくない!! そう思った僕はポケットから ある物を取り出し右手に握りしめ 拳を奴らに突き出した。 そして奴らの目の前で 突き出した拳を開いてやった。 ヒラリ。地面には福沢諭吉が 載っている紙幣が一枚。 二人とも目を大きく見開いて 地面の紙くずを広いあげ バイクにまたがり逃げていった。 「しょぼい奴らだ…。」 そう呟き、涙が溢れるのを 必死に堪えながら帰路を辿った。
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