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…股間に激痛が走り、私はのけぞった…
棒が吸着した跡には一際、大きな傷跡が2カ所でき、そこからドクドクと血が噴き出てきた。
私が頭を摘んだ物体は逃げられずに伸縮を繰り返す…
皮膚に吸着してた時は10㎝ぐらいの棒状だが伸びた紐のような状態だと30㎝以上はある…
その棒の正体は蛭だった。
私がヤブ蚊に気を取られて身体を必死に掻き毟っていた時…
蛭は私のパンストの破れ目からヒモ状になって脚部を這い上がってショーツの中に入り込み鱈腹と血を吸っていたのだ!
以前、ニュースでヤマビルの異常発生のニュースを観たのを思い出した。
確か、血を吸うヒルは、唾液に麻酔成分と血液を凝固させない成分が含まれるって解説があった。
知らないうちに噛まれ…
知らないうちに血だらけになるって説明をしてた!
ただテレビで取材してたヒルはこんなにデカくはなかった。
凄く小さいヒルがいっぱいウヨウヨしてたのが印象的で、よく覚えている…
私は私の血をたっぷり吸ったヒルに、とことん腹が立った。
側にあった岩の上にヒルをのっけて、手に大きな石を持って何度もヒルめがけて打ちつけた。
石を打ちつけるたびに、ヒルはもんどり打って、たっぷり吸った私の血を周囲に撒き散らし、みるみる縮んで潰れて…
ぼろ切れのようになって息絶えた。
これでヒルは片付いたので一安心…
しかし、一糸纏わぬ全裸の私の股間からは……ヒルの唾液のせいで……血が固まらずに、ダラダラと腿を伝って滴り落ちていた。
いったい、いつになったら血が凝固するようになるのか、見当がつかない…
今もボタボタと私の股間から大量の血が流れ落ちている……
私は股間に手を当ててみると、秘部の周辺に大きな傷が2、3カ所あった。
そのすべての傷から出血していてヌメヌメしている。
私の手が血に染まり、グチョグチョになった。
私は手に付いた血を口で拭った……
寒風が、また吹き始めた。
冷たい風を肌でもろに受けて私は身震いした。
全裸じゃ流石に寒すぎる…
私は脱ぎ捨てていた衣類を拾い集めながら、ふと思った。
今、Tシャツやスカートを身につけると…ヒルの侵入に対して無防備になってしまう。
スニーカーも履くのは危険だ。
知らぬ間に血を吸われ血だらけになる!
無闇に…
服を着ては…
いけない…
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