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私のクチビルは.. 闇の中に存在する筈の 彼女の命を… 血の結晶を… 彼女のクチビルを… 暗黒の空に 追い求め続ける… 私は手探りで彼女の影を捕らえると… 優しく頬を撫でてから、指先で彼女のクチビルを探しあてた。 私の股間からは未だに血が噴き出し、そして下半身の裂け目からは愛の涙が溢れ出て… それぞれの液体は混じり合って… 私の股の中心から ポタポタと零れ落ちている。 私のクチビルは ついに彼女のクチビルに めぐり逢い触れ合った… 軽い接吻を何度となく繰り返した。 私の裸の胸は高鳴り続け… 私の股間からは血と涙が勢いよく飛び散る… 私は舌で彼女のクチビルの表面全体をゆっくりと舐めまわす…… そして閉じている彼女のクチビルに私のクチビルを押しつけてから舌をクチビルの裂け目に這わせた。 私の股間から愛のジュースがドクドク流れ落ちていく… 私は舌をゆっくりと彼女のクチビルに差し込もうとした…     その時だった! 私の耳奥で微かに聞き慣れた声がした……      『…ニゲテ…』 小原さんのクチビルは閉じたままだった…… しかし、紛れもなく小原さんの声だった… 『…… ハヤク … ニゲテ ……』 私は正気を取り戻した。 暗闇の中で小原さんは、とっくに目覚めていた…… 私は羞恥心と嫌悪感に苛まれた… が… 暗闇の中で何かが起きている。 早く確認しなければ… 胸騒ぎがする。 よく、解らないが小原さんが何らかのサインを出しているのが解る… 危険が迫っている?    それは緊急事態!? 私は急いで自分のリュックを闇の中で探った。 リュックを見つけるとライターを取り出し… すぐに火を点けてみた。 小原さんのいる方へ火を向けた。 火に照らされた小原さんは穏やかな顔をして目を閉じている… 小原さんは無事なようなので安心した。 異常は感じられない… 炎でユラユラと照らし出された小原さんは、この世のものとは思えないほど… 崇高で優しく慈愛に満ちた麗しさが感じられ… まるで聖母マリアのよう…… あれだけ妖艶なエロスを感じさせた、さっきの小原さんとはまるで別人のようだ。 もともと童顔の小原さんが光の加減だけで… こうも顔の印象が変わるものだろうか? 不思議だった。image=440432996.jpg
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