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坂を降りる最中、あらたに数匹のヒルが私の裸身に吸着し、私の肌の上で這い回るのを感じた。 私の股間には数匹のヒルがへばりついたまま、血を吸い続けてる。 小原さんのことを思えば… こんなものでは足りない、もっと吸い付かせて血を吸わせたかった。 小原さんが、あの惨状で… 白雪のように眩しく美しかった肢体を無惨にも、全身を喰われ続けて血の海に沈んでいるのだから… それに比べて、私のヒルの被害なんて股間の周辺を集中的に喰われてるぐらい… 私の裸身で目立つ傷跡は… ヒルというよりヤブ蚊による傷跡でしかない。 殆どヒルの被害にあってないこの裸身は… 小原さんのボロボロにされた肉体は… 私には精神的苦痛の根元でしかなかった。 できれば小原さんの全身に吸い付いてるヒルを私の裸身に移動させたかった。 10分ほど時間が経過している… 小原さんは大丈夫だろうか。 ようやく、小原さんがいる岩場まで辿り着いた。 ライターの炎で小原さんの様子を観てみた。 概ね、変化はないようだが… 炎を近づけてみると… 小原さんの顔色は微かに青ざめ、息が荒くなっていた。 小原さんの裸身は小刻みに震えている。 小原さんの体力の限界は急速に迫ってきている。 小原さんはライターの炎を翳している私をみて、クチビルを尖らせ私を睨んだ。 きっと小原さんは状況を漸く理解して… 私を責めている! もっと、私に怒ってほしい、それが小原さんの活力に繋がるのであれば……image=440433278.jpg
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