プロローグ

12/14
前へ
/77ページ
次へ
少女はゆっくりと、その艶やかで小ぶりな口を開き。 「あなた、私の助手になりなさい」 「あ、君のどr……なんだって?」 二重の瞳をパチクリさせる山吾に、少女は軽く嘆息し。 「私、代官山で探偵事務所やってるの」 「探偵事務所……探偵なんだ」 少女は頷く。 「でも人手が足りなくてね、何でもやってくれる優秀な助手が欲しいのよ」 「優秀……」 山吾は悩む。 勉強は人一倍こなしてきた。本も良く読むから知識もある。語学力もあるが……。
/77ページ

最初のコメントを投稿しよう!

19人が本棚に入れています
本棚に追加