プロローグ

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「……ってぇ!」 グサッとお尻を鋭く刺さされる感触に顔をしかめて身をよじると、首輪が落ちているのに気がついた。 「なんだ……?」 拾い上げてみた。 鈴つきの真っ赤な本革の首輪には、十字架が装飾されている。これが当たったのかと彼は納得。 「……でも、なんでこんな所に首輪があるんだ」 隅から隅まで見てみるが、どこにも飼い主の名前やペットの名前が書いてある様子はない。 怪訝に思ったが、彼は推測することを諦め、首輪を近くに放り投げた。
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