第1.1章

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「合格おめでとう。」 先輩はそう言ってオレのグラスにビールを注いでくれた。 「よくもまあお前みたいなバカが一発で合格できたなあ」 先輩はビール片手タバコ片手に笑いながら言った。 「先輩ほど頭悪くないっスよ。」 オレも笑いながら言った。 楽しい時間はあっという間に過ぎ、陽も傾き始めた頃、一人の先輩が言った。 「お前さあ、茶髪なんてショボいだろ。もっといい色に染めようぜ」 皆賛成で一致だった。 「じゃあ 金がいいッス」 先輩が早速買ってきて、オレの髪染め大会が始まった。
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