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「昨日、突然母さんが連れてきた俺の妹。」
「妹…?」
「そっ、多分血は繋がってない5歳位の子。」
缶コーヒーを飲んで温まりながら淡々と話続ける。
「そうなんだぁ…大変だね。私でよければ、またお手伝いに行くよ?」
「じゃあ、頼むわ。風音がいてくれると助かるし、妹も喜ぶはずだよ。」
風音が家事をしにきてくれるんなら、安心だ。
「う、うん!任せといて!」
「ん?顔赤いぞ?大丈夫か?」
俺は風音に近づき、風音のおでこに手を当てた。
少し熱いな…顔も赤いし…。
「だ、大丈夫大丈夫!じゃあ、またお家行くからねー!」
風音は飲みかけの缶コーヒーを残して…走って帰ってしまった。
「もったいないお化けが出るぞ。」
俺は風音が残して帰った缶コーヒーも飲み干し、缶をゴミ箱に捨てて、またベンチで姉ちゃん達を待つことにした。
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