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―1月4日―
姉ちゃんといつも通り家でダラダラしている。
特に変わったこともなく…平穏そのものだ。
「姉ちゃ~ん、もう昼だし飯ちょうだーい!」
俺は、床でダラけている姉ちゃんこと、"桜田 佳奈[さくらだ かな]"に催促する。
「自分で作れ~。あたしは知らな~い。」
姉ちゃんは、いつもこんな調子だ。
炊事・洗濯・掃除は、全部姉ちゃんの担当ってことにはなってるけど、実際してるのはほとんど俺だ。
「そんなんだから彼氏の一人も出来ないんだよ、アホ姉ちゃん。」
俺は愚痴を垂れながら台所へ向かい、冷蔵庫を開けた。
「なんもないな…。あ、確かポテチがあったはず……。」
リビングに戻り、乱雑に置かれたダンボール箱の一つを開け、中にあったポテチの袋を取り出した。
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