プロローグ

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優しそうな老人が分厚い本を 持ち、お気に入りのイスで寝ていた。 その時、6、7歳の少年が老人に近寄っていき、小さい声で「おじいちゃん寝ているの?」と、老人の向かい側のイスに座りながら尋ねた。 そうすると、老人は目を覚まし「起きてるよ」と微笑みながら言った。 そして、少年は「また、ご本読んで欲しいの」とソワソワし ながら言った。 「ほんとうにおまえは本が好きだなぁ」とまた微笑みながら言った。 「うん。だっておじいちゃんの声って、何だか引き込まれるだもん」と満面の笑みの顔で言った。 「うれしい事を言ってくれるの、では今日は特別に新しい話しをしてあげるかの」
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