1050人が本棚に入れています
本棚に追加
/122ページ
しっかりしろ、俺!
と気合いを入れていると、突然手首を捕まれた
「え?」
驚く俺を引っ張り、和智さんはあるUFOキャッチャーの前にきた
それは、猫のぬいぐるみがたくさんある所だった
そして、俺が心惹かれたUFOキャッチャーの一つである
「僕、これやりたかったんだよね。雅人くん、どれが好き?」
そう言って顔を覗き込まれた
「え?あ、黒猫のやつが好きかなぁ…」
俺がそう言うと、和智さんは そう と言って微笑んだ
そして、コインを入れたかと思うと、なんと1発でとってしまった
「わぁ、1発で取れたよ。雅人くん、あげる」
そう言って黒猫のぬいぐるみを渡される
「あ、ありがと~」
やばい、これはすごく嬉しい!
思わず素で喜んでしまうところだった
「いいよ。僕は取れただけで満足だし。雅人くんが喜んでくれてとても嬉しいよ」
…くっ、なんて紳士なんだっ…
いや、惑わされるな、アレは紳士の皮を被った狼だ
最初のコメントを投稿しよう!