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(本当にこいつはなにを言っとるんじゃぁぁぁあ!! 遊びじゃあねぇんだよおっ!!)
心の叫びが爆発した
だがそれもこれだけで終わる。
有り得ない光景を目の当たりにして
「へぶんっっ!?」
先頭に立っていた男を含め、何十人という人間が少女一人の前にひれ伏した
「……うっそぉ……」
思いもよらず漏れた言葉がこれだけだった
「何人かはアタシの眼を見なかったみたいね。まぁいいわ」
「ちょ、真嶋さん! なにしてんスか!」
慌てて男が先頭に立っていた男へと歩み寄る
約四十人強が少女の前にひれ伏している
滑稽すぎる。
ポニーテールの女の子は真嶋と呼ばれた男へと近付く
リーダー格の男がそうなったせいか、周りはただ呆然と眺めているだけだった。
そういう俺もそのうちの一人なのだが。
「く…くそ女ァ、なにしやがったぁ……!」
「あら、誰が上げていいっていったの?」
「へぶしっ!?」
もう一度、真嶋という男が地面に顔を埋め込む
いや埋め込まされているのか。
状況が突拍子過ぎてわからない
「こ、この奇妙な力……貴様、『SWAT』第六支部の人間かぁ」
「あんたに教える義理もないわ」
ベチンッ と(おそらく)真顔で男の顔を蹴った
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