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羽霧星空を見下した状態でつづける
「あの様子からだと、それの特別性に気付いてるようだけど、まだ全然ね」
使いこなす。
そう羽霧星空との出会い頭に言っていたことを思い出す
それに羽霧星空には引っ掛かる点があった
「『SWAT』第六支部……」
おもわず思考が言葉へ流れてしまった
「いまアタシが話してんの! 黙って聞いてなさい!!」
「えぇ!? ご、ごめんなさい」
――なんて理不尽な子なんだろう
その思いを胸にしまい込んだ。
「あんたがその力をどう認識しているかはわかんないけど、アタシ達はそれを“解放能力”ってよんでる」
「解放…能力……」
彼女の言葉を繰り返した
なんとなくだが、羽霧星空にはその名前の意味がわかるような気がしていた。
「人が無意識に制御しているいくつもの“才能”を引き出す力、それができる者を『解放者』ともよんでるわ。わかった!!」
「わ、わかったわかった!」
語尾が疑問ではなく強調する感じになってしまっているので、半強制的にそう促された
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