平凡と非凡

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「それを引き出すための条件、またその力っていうのがどういうものかはわからないけど、とりあえずあんたも『解放者』である可能性が高いってわけ」 「なるほどな、それで俺を『SWAT』に……」 麒麟塚 香琳の肩がわずかに揺れた 「だーかーらー!!」 「でしゃばりました」 いろいろと危険を察知した羽霧星空はすぐさま口を紡いだ もう眼が物語っていたのだろう。 「ふん、まぁそういうことよ。アタシ達第六支部は、『SWAT』の中でもその力を持った者を集めている場所なの。 っていっても、アタシ含めてまだ『解放者』は二人なんだけど」 だんだんと彼女の眉間にシワがよってきていた なぜだかはわからないが徐々に不機嫌になってきているようだ。 もう一度と、ゆっくり唇をひらけ羽霧星空に向かって力強く人差し指を立てた 「だからアタシの下僕になりなさい!!」 「結局そうなんのかよっ!! っつか、今の話からすると普通に『SWAT』に入れっていうことなんじゃねぇのか?」 「まぁそういうことになるわね」 「初めからそう言えやぁぁあああ!!」 喉が張り裂けんばかりの大音量だった
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