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(銀行強盗か……? 人数はわかんねぇけど四、五人ってところか)
車の形状、大きさからそう安易に分析してみる
その中でも発砲したのが一人。だが全員が所持しているとみて間違いないだろう。
銃刀法違反も効かない世の中だ。そう考えるのが自然。
(とまぁ、追いかけていることがばれないように車体の影に隠れているわけだけど……目立つな。上に乗ったほうがよさそうだな)
結局、身体が勝手に動いてしまっていた
放っておけばいいものを、おそらく後で後悔するのだろう。
そんなことを考えながらもため息混じりに車体へと乗り上げた。
これはこれで目立つのだが。
(さて、と。普通の犯罪組織であることを祈るか)
車体の上で寝転がり、強く通り抜ける風を感じながらそう願った。
(とりあえず、こいつらのアジトまで付いていくかそれとも……、ここで車ぶっ壊して引きずり落とすか)
前者は危険が増し、後者はより一層目立ってしまう。
なにも目立つのが嫌いなわけではない。
ただその性質上、目立ってはいけないので配慮しているというか。
『裏十三家』の羽霧家であるということを気付かれてしまうと、学校にも行けなくなってしまうので
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