平凡と非凡

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(一撃で仕留める……!) 他の四人に気付かれる前にリーダー格の男を黙らそう 呼吸を整え、構えた。 だが、 いつまで経ってもリーダー格の男はこちらに来ない 車を挟んで男が何をしているのかわからない。 もしかすると銃を構えてこちらの出をうかがっているのかもしれない。 それにしては遅すぎる (……確認、してみるか) 警戒は怠らないまま、俺は恐る恐る袋が置いてある場所を見た っが、そこには用がすんだのかリーダー格の男はいなかった (なんだ……) 「おい誰かこっちにいるぞ!!」 「――ッ!?」 今度こそ喉が干しあがった 声がしたのは後ろからだ 見回りに行っていた四人の内の一人が帰ってきたのだろう 車体の裏側に回ったのが完全に裏目にでた (囲まれる前に始末する!!) 目一杯脚に力を込めた コンクリートを砕いたような轟音とともに俺は男の懐へ飛び込む 「な、なにもんだてめぇ!?」 単発式の銃を男はスーツから取り出す 俺はそこまで銃器に詳しくはない。 だがわかる。これは最新式ではない戦争前に使われていた旧式だ。 男は標準のままならないままトリガーを一、二回と引いた 銃口に合わせて顔を反らす 後に響いた銃声は空を切っていた
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