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私は内心焦っていた。
あきちゃんがデートに遅れるなんて…初めて…あ、二回目だ
初デートの時、
しばらく遅刻してきたから
あの日は初めてのデートだったから気が動転しててすっぽかされたのかと思ったから
あきちゃんが来たとき
笑おうと思ったのにホロホロと涙が出て隠そうとしばらくは下を向いていた気がする。
そんなことがあったからか
次からあきちゃんは時間に注意してくれるようになった気がする。
いつもなんとなくあきちゃんが待っているのが普通になっていたから
気づかなかったけど
なんか…怖い
ヒールの音…話し声の混ざった濁った音…信号機の警告音。
ふだんならなんとも思わないのに気になってしかたない…
あきちゃん…はやく来て…
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