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重そうなリムジンのドアが勢いよくしまると彼女と私だけの沈黙の空間になった。
どうしよぅ…なにか話すべき…?
でも…沈黙を破ったのは私じゃなくて…
「光明はこないわよ…?」
「え…?」
彼女だった。
あきちゃんが…?
「私、光明様のフィアンセですの。貴女には可哀想ですけど消えてくださる…?」
時がとまった…そんな…しかもいきなり別れなさいなんて…
「突然そんな事言われたって…!」
私…まだあきちゃんと別れたくないよ…。
「勿論無償とは言ってませんの、一週間以内にすませてね?」
ばたん…っ
茶封筒を渡されて外に追い出されるとリムジンは去っていった。
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