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「百合ちゃん。ごめん学校案内頼めるかな?」
咲お兄ちゃん…!
こんなところみたら絶対からかわれるよー…。
「おい…お前…『百合ちゃん』とかなんで下の名前で呼んでんだよ」
あ…あきちゃん…?
もしかしてやきもち?ちょっと嬉しい。
「違うよ。さっき幼馴染みって言ったでしょ?
それがこちらの咲お兄ちゃん。
名前なんて小さい頃からこうだったし。えーと、案内だよね」
「うん。昼休みあとちょっとしかないしはやく行けるかな?」
なんだかよくわからないけど
強引にてを引かれて食堂を出た。
「方向音痴だから迷ってさ…ん?どうした?」
「あの…手離して?」
咲お兄ちゃんはさっきから私のてを強く握っていて全然ふりほどけなかった。
「だから方向音痴だし百合ちゃん歩くの早いから…ね?」
ね?ってもー
そんな可愛い顔でみられたら頷くしかないじゃん…。
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