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―その日の晩
「ああ~楽しかったけど疲れたわね~。」
「そうだな。そろそろ寝るか!」
「お父さん、明日は浅草辺りプラプラして、スカイツリーの前で写真撮って帰りましょうね。」
あれから、お父さんとお母さんに付き合って夜の東京を歩き回った。
東京タワーに登ったり、ショッピングしたり、海君が働いているお店にも立ち寄った…
本当にクタクタだよ…
「それじゃ、お休みなさい。優凪も早く寝なさいよ?」
「うん…おやすみ。」
確かに一緒に時間は過ごしたけれど…
私、両親のデートの付き添いしただけ?
嫁入り前の、しんみり雰囲気なんてどこにもない!
目の前には常にイチャイチャした両親の姿…
「………」
でも…
それでこそ、うちの両親かな!
いつまでも仲が良くて素敵だね。
うん、ある意味目標かな。
「…優凪、幸せになれ。」
ベッドの中から聞こえた小さな声…
「…ありがとう。」
お父さん、お母さん…
私、幸せになるね。
end
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