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「お姉ちゃん、馬子にも衣装だね!うん、いい感じ!
本当、うらやましい~あんなイケメンで将来有望な旦那ゲットしちゃって。」
いつもと変わらない汐里ちゃんに救われる。
「優ちゃん!綺麗!
すごく素敵!お母さん女の子産んで良かったわぁ~」
遅れて入ってきたお母さんがテンション高めに言う。
「フフフッ、ありがとう。」
お母さん、本当にウキウキしてるみたい。
「優凪…
父さんと母さんの娘に生まれてくれて…ありがとう。
優凪は自慢の娘だ。
母さんも、海人も、汐里も…
みんな父さんの自慢の家族だ。
優凪も仁くんとお互いを自慢に思える家族を作りなさい。
…嫁には行っても娘にはかわり無い…これからも父さん達を頼れ…」
…お父さん。
涙を堪えた、父親の威厳があるとは言えない表情ながらも、優凪に気持ちを伝えてくれた父…
きっと一番言いたいことは、最後に付け加えた一言なんだろう。
優凪にはそれが分かった。
「ありがとう、お父さん。まずはお父さんとお母さんみたいに、良い夫婦になれるように頑張るよ!
でも…これからもお父さんが嫌になるくらい頼りにさせてもらうつもりだから、よろしくね。」
「…ああ。
…じゃあ…また後でな。」
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