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「海君…ありがとう…」
「でも、俺と片桐さんは永遠のライバルだからね。」
「えっ?」
―コンコン
控え室のドアがノックされ、開かれたドアから姿を見せたのは、紛れもなく仁さんだった。
「海人君、居たんだ?」
「居ちゃ悪いですか?」
「そういうわけじゃないけど…」
「片桐さん、優ちゃん泣かせたりしたら殴り込みに行きますから、覚悟しておいてくださいね。」
「えっ?…ああ、分かった。でも、そんな覚悟必要ないよ。絶対に泣かせたりしないから。」
「俺が目を光らせてるの忘れないで下さい。」
「…よく分かってるよ。」
言葉はきついけれど、海君の目はとても穏やかだった…
きっと仁さんを受け入れてくれたんだよね。
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