第5話

6/14

8338人が本棚に入れています
本棚に追加
/99ページ
「じゃ、俺も行くわ。」 そう言うと、海君はドアを向かって歩きだした。 途中、仁さんの横で立ち止まり、無言で頭を下げた。 そして、振り返ることなく控え室を出ていったのだった。 そんな海くんの姿に、胸が熱くなった。 「海人くん、いい男だな。」 「…そうだね。」 「負けられないな。」 「…えっ?」 「まぁ、負けてないけどな。」 「…?」 そう言って、私の目を見つめる仁さんにドキッとした…
/99ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8338人が本棚に入れています
本棚に追加