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「…仁さん」
「足りない?」
「ううん…
充分過ぎるくらいだった。
…ありがとう。」
「そう?良かった。
もう一つ言わせてもらえば…
俺、かなり面食いのつもりだけど?
優凪は自分が思っている以上に魅力的だよ?
まぁ、優凪のファンからみたら、俺は不釣り合いな男に見えるんじゃないの?
そんなの気にしてられないけどね。」
優凪の顔に笑顔が戻った。
小さな不安も、不満も、溜め込まずにぶつけて欲しい。
そんな事ですれ違うのなんて、もう嫌なんだ。
でも君はきっと言わないんだろうね…
自分で抱え込んでしまうんだ…
だから俺は、これからも君の気持ちを聞き出すよ。
俺は神でも仏でもない。
聞かなきゃ分からないこともあるんだ。
だから…少しの変化も見過ごさない、言えないのなら言わせてあげる。
必ず俺が受け止めてみせるから…
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