第6話

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「優凪、ちょっとこっち来て…母さんはここに居て!」 突然、仁さんに手を捕まれたかと思ったら、寝室に引っ張られた… 「優凪?本当にいいの?」 「え?うん。だって、お義母さん喜んでくれてるし…娘として歓迎してくれてるってことだよね?」 「まぁ、そうだけど… うちは男兄弟だから…一緒に買い物なんてしないし。」 「だから、行ってくるね?」 「…………」 「仁さん?」 「優凪と母さんが仲良くしてくれるのは嬉しいけど…」 「…けど?」 「…俺は?」 「えっ?」 「…優凪は俺と一緒に居たくないの?」 「そんなわけないでしょ?」 「新婚だぞ?はじめての休日くらい、俺は優凪とゆっくりしたかった…」 仁さん… 珍しく、目を背けながら弱々しい口調で話す仁さんに、胸がキュンとする。 お母さんにヤキモチ? 意外です… でも、可愛いかも。
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