8338人が本棚に入れています
本棚に追加
/99ページ
「優凪、ちょっとこっち来て…母さんはここに居て!」
突然、仁さんに手を捕まれたかと思ったら、寝室に引っ張られた…
「優凪?本当にいいの?」
「え?うん。だって、お義母さん喜んでくれてるし…娘として歓迎してくれてるってことだよね?」
「まぁ、そうだけど…
うちは男兄弟だから…一緒に買い物なんてしないし。」
「だから、行ってくるね?」
「…………」
「仁さん?」
「優凪と母さんが仲良くしてくれるのは嬉しいけど…」
「…けど?」
「…俺は?」
「えっ?」
「…優凪は俺と一緒に居たくないの?」
「そんなわけないでしょ?」
「新婚だぞ?はじめての休日くらい、俺は優凪とゆっくりしたかった…」
仁さん…
珍しく、目を背けながら弱々しい口調で話す仁さんに、胸がキュンとする。
お母さんにヤキモチ?
意外です…
でも、可愛いかも。
最初のコメントを投稿しよう!