8338人が本棚に入れています
本棚に追加
/99ページ
沈黙を破ったのは、仁さんの携帯に届いたメールの着信音。
仁さんは無言のままに携帯を手にして、メールを確認した。
「…はっ?」
突然の仁さんの声に、首をかしげて見ていると、仁さんはメール画面を表示した携帯を私に手渡した。
「…えぇ~っ。」
今度は私の声が部屋に響く。
私たちが包みを開くのを、見計らったかのように届いたメールは、
おかあさんからだった…
『仁、今日は優凪ちゃん借りちゃってごめんなさいね~
おかあさん、娘と買い物が夢だったのよ~本当に楽しかったわ♪
また、たまには優凪ちゃん貸してね~。
あと、お母さんのもう一つの夢は、若いおばあちゃんだから、早く孫を抱かせてね~。
そうそう!プレゼント見た?
かわいい色で優凪ちゃんに似合いそうでしょ?
きっと今日は張り切っちゃうわね!
仁、頑張ってね~!』
最初のコメントを投稿しよう!