第6話

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沈黙を破ったのは、仁さんの携帯に届いたメールの着信音。 仁さんは無言のままに携帯を手にして、メールを確認した。 「…はっ?」 突然の仁さんの声に、首をかしげて見ていると、仁さんはメール画面を表示した携帯を私に手渡した。 「…えぇ~っ。」 今度は私の声が部屋に響く。 私たちが包みを開くのを、見計らったかのように届いたメールは、 おかあさんからだった… 『仁、今日は優凪ちゃん借りちゃってごめんなさいね~ おかあさん、娘と買い物が夢だったのよ~本当に楽しかったわ♪ また、たまには優凪ちゃん貸してね~。 あと、お母さんのもう一つの夢は、若いおばあちゃんだから、早く孫を抱かせてね~。 そうそう!プレゼント見た? かわいい色で優凪ちゃんに似合いそうでしょ? きっと今日は張り切っちゃうわね! 仁、頑張ってね~!』
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