第7話

11/16

8338人が本棚に入れています
本棚に追加
/99ページ
ー優凪side カジノは夜にと言う事で、まずはホテル内のショップを見て回った。 「すごすぎる…感動だよ~」 宿泊してるホテルはイタリアのベニスを模していて、ベニスの鐘楼、リアルト橋、サンマルコ広場などは本物と見間違えるほどなんだと、仁さんが教えてくれた。 なんと言っても、私が驚いたのはホテル内に運河が流れていること。 そして、その運河でゴンドラに乗る事ができるの! もちろん、仁さんと私もゴンドラへ乗船。 周りがショップになってるのもあって、観光客のちょっとした見せ物状態になってしまうから、仁さんは少し恥ずかしそうだったけど、それでもずっと手を繋いでいてくれた。 うん、幸せ。 外に出て、ストリップ大通りを歩いてみた。 湿度のない暑さが何故か気持ちいい… 異国の地で、周りに知り合いがいないと思うと、気持ちも開放的になってくる。 普段は絶対しないけど、仁さんの手にしがみついて頬にキスをしてみた。 「うぉ!ビックリした…なんだ?めずらし…」 「フフッ」 仁さんの頬が赤く染まっているのは、暑さのせいじゃないよね? 仁さんこそめずらしい反応だよ。 「…お暑いことで。お二人さん、これ以上気温上げないでもらえます?」
/99ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8338人が本棚に入れています
本棚に追加