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ー優凪side
カジノは夜にと言う事で、まずはホテル内のショップを見て回った。
「すごすぎる…感動だよ~」
宿泊してるホテルはイタリアのベニスを模していて、ベニスの鐘楼、リアルト橋、サンマルコ広場などは本物と見間違えるほどなんだと、仁さんが教えてくれた。
なんと言っても、私が驚いたのはホテル内に運河が流れていること。
そして、その運河でゴンドラに乗る事ができるの!
もちろん、仁さんと私もゴンドラへ乗船。
周りがショップになってるのもあって、観光客のちょっとした見せ物状態になってしまうから、仁さんは少し恥ずかしそうだったけど、それでもずっと手を繋いでいてくれた。
うん、幸せ。
外に出て、ストリップ大通りを歩いてみた。
湿度のない暑さが何故か気持ちいい…
異国の地で、周りに知り合いがいないと思うと、気持ちも開放的になってくる。
普段は絶対しないけど、仁さんの手にしがみついて頬にキスをしてみた。
「うぉ!ビックリした…なんだ?めずらし…」
「フフッ」
仁さんの頬が赤く染まっているのは、暑さのせいじゃないよね?
仁さんこそめずらしい反応だよ。
「…お暑いことで。お二人さん、これ以上気温上げないでもらえます?」
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