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―最終日カジノにて
「おっ?また会ったな、祥ちゃん。」
「…聞いたんだ?」
「ああ…」
「悪かったな…
なんかさ、もう俺自身が割りきれて、カミングアウトしてるのに、俺の事気にしてオロオロしてる優凪がおもしろくてさ。つい、意地悪したくなった。」
「ふっ…まぁ、その辺りは俺も同類だな。」
二人で笑い合った。
「そういえば、優凪は?」
「ん?あっち…」
カジノの入口でカジノのスタッフにパスポートを見せる優凪を指差す。
「ん?」
「優凪、未成年に見えるらしい…
カジノに来るたびに年齢確認できるものを見せるように言われてるよ…」
「…ぶっ」
「なに言われてるか、それだけは英語でも聞き取れるようになったといってたよ。」
「あ~腹いてえ!優凪らしいな。」
「ああ」
「おっと、こんなイケメンといたら俺の連れがヤキモチ焼いちまう!
じゃあな、優凪によろしく!」
「ああ、元気で!」
「あっ、そうそう。俺…結構あんたタイプだわ。それじゃ!」
「……」
end
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