第8話

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―仁side 優凪が会社で倒れた時は、本当に焦った… 以前倒れた時は明らかに赤い顔ですぐに発熱が考えられたが、今回はただ蒼白な顔色で… 呼び掛けにも答えず、額からは冷や汗…触れた頬は冷たさを感じるほどで、何か重大な病気ではないかと心配した。 病院で『妊娠』と聞かされても、安心して脱力したのが先で、喜ぶのを忘れたほどだった。 落ち着いてから、俺達の子供が出来たと言う事実を理解し、嬉しかったし心から喜べたのだけれど…   どうも…あの時、優凪を失うかもしれないと感じた恐怖が、俺の心に住み着いていて、過保護にさせる。 心配したって仕方がないのは分かってるんだけどな… 出来るなら、24時間側に置いておきたい… なんて、 出来ないことを思い、思わず自ら笑ってしまった。 …俺も随分変わったよな。
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