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「そうだ、優凪。これ…」
食事を終えた仁が机の上に出したもの…
「名付けの本?」
「ああ、そろそろ考えてもいい頃だろ?名付けに使える漢字や字画なんかも調べられるし買ってみたんだ。」
「えっ、使えない漢字もあるの?」
「ああ、毎年追加されたりしてるけど、使えないのもあるよ。」
知らなかった…
「そうだったんだ…じゃあ本必要だね。」
「あった方が幅が広がるだろうしな、優凪候補とか考えてた?」
「ううん、男の子だったら仁みたいに一文字がいいなとかそんな感じには考えていたけど?」
「俺みたいにか、うれしいね。」
「私『仁』ってすごく好き。響きもいいし、『愛』って意味合いもあって素敵だよね。」
「なんか、照れるな…」
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