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唇を離すと、仁は笑って
「俺、子供が産まれたら溺愛しちゃうだろうな…もし女の子だったら嫁にやれないかも」
「フフッ、今からそれじゃ大変ね、チビちゃん」
確かに仁は甘甘で過保護なパパになりそうだね。
「でも、一番大変なのは優凪だよ?」
「え?」
「子供を溺愛しちゃうだろうけど、それよりもっとママを溺愛しちゃうからな。俺の一番はいつまでも優凪だよ。」
突然の甘い言葉に嬉しさと恥ずかしさで顔が熱くなる…
「あ、やばい…やっぱり女の子がいいかも。もし男だったら優凪の一番の座を奪われそうだからな…」
一人勝手に妄想を始めてしまった仁は眉間にシワを寄せて考え込んでいる…
「仁?」
返事のない仁の手を引っ張って、今度は私から唇を重ねた。
「どっちでも大丈夫だよ、私にとっての一番もずっと仁だから…」
仁の顔が珍しく赤く染まり、次の瞬間には私は仁の胸のなかにいた。
そっと見上げるとそこには優しく微笑む仁の顔。
幸せだね。
いつまでもお互いが一番だと言える夫婦でいよう、ね?
この子がヤキモチ焼くくらいにね…
end
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