目覚めた所は

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新八 「お!そこの可愛い子ちゃんは、やっと目覚めたか。待ちくたびれたぜ。」 目をギラギラさせ獲物を狙う鷹のように新八は私を見つめてきた。 左之 「ったく、どいつもこいつも…。何しに来やがったんだよ。ちっとは静かにしろよな。」 新八 「そういう、お前は何しにここにいんだよ。」 新八に突っ込まれ、「そりゃぁ~…」といいながら総司の方へ視線を向ける。 総司 「どうしたの?僕の顔に何かついてる?」 左之 「いや、総司を放っとくと抜け駆けするんじゃないかって思ってな。巡察に廻ったわけだ。」 総司 「人聞き悪いな~。僕がそんなセコイことするわけないじゃない。どこの誰かさんと違って。」 総司はニヤリと不適な笑みを見せたあと、窓を全開に開け放つ。 ?? 「いってぇ~」 すると、思い切り窓の縁がオデコに当たった様子で、額を赤くさせながら姿を現した。 平助・新八 「土方さん!?」 土方 「ったく、総司!ちゃんと誰かいないか確認してから窓を開けろ。」 痛そうに額を擦りながら部屋の中へ入ってきた。 総司 「そんなところで盗み聞きしてる泥棒猫がいるなんて、誰も思いもしないよね。僕だって、たまたま暑くて窓、開けただけなのにさ…。まさか、土方さんが隠れてたなんて思わないでしょ。」 嫌味に聞こえる総司の声は土方の怒りをヒートアップさせるだけだった。 土方 「いや、総司は俺がいたから、あんな当たるように乱暴な開け方したんだろーが!」 平助 「うわっ、それは酷い。」 左之 「やりすぎだぞ。総司…」 新八 「物には限度があんだよな~…」
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