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ミント『んとね~、まずこの森をさりげなく散歩してたんだよ』
一夜『散歩ね~…』
呆れながらも話を聞く。
ミント『んで、近くで何か大きなのが落ちる音がしたからそこに見に行ったわけ』
一夜『そうしたら、俺が倒れてたと?』
ミント『そうそう』
頷くミント。
一夜『それだけか?』
ミント『そんだけだよ?後は気になったから上から見てただけ、そしたらいきなり乗ってる木が大きく揺れるんだもん、びっくりしたよ』
それは、俺のせいなのだろうか。
どうも腑に落ちない一夜。
一夜『そうゆうわけだったんだな…じゃあ………』
一夜が話を切り出そうとした時。
ズゥン
何かが崩れたような大きな音と、かすかに音と同時に揺れが起こった。
一夜『な…なんだ!?』
ミント『あっちゃ~、すっかり忘れてたよ』
一夜『何を忘れてたんだ?』
ミント『確かこの辺りは……』
ミントは上を見ながら言う。
ミント『ルブルムドラゴンのテリトリーなんだよね~』
一夜『ルブルムなんだって?』
ほとんど音のせいでミントが何を言っているのかわからない。
上を見ているみたいだが。
一夜が上を見た瞬間、有り得ないものが目にうつった。
一夜『な…んだよ…』
『グルル…』
間違いなくあれは…
一夜『ドラ…ゴン……だよな…あれ…』
『グルル…』
テリトリーに侵入されてたいへんご立腹なようだ。
一夜『どうすんだよミント…』
ミント『どうするって?決まってんでしょ……』
ミントは後ずさりながら。
ミント『逃げるのよ!!』
一夜『逃げるって、おい!』
2人は一斉に逃げ出す。
『ギャオ~!!』
一夜たちは、ドラゴンとの生きるか死ぬかの逃走劇が始まった。
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