彼女を殺しに。

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「悪いけど、俺は座敷わらしじゃない。死神だ。あんたの命を奪いにきた」 そう伝えると彼女は、俺に椅子に座るように促した。 「死神は死ぬ間際に標的の病を楽にしてくれるの?」 そう尋ねられ、俺は困った顔をした。 「俺は何だか特殊らしくて…。死神でも人でも動物でも、生き物を癒す能力があるらしい…」 「…死神なのに?」 俺は頭をかく。
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