第3章

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「リーコ。」 「ん。」 とリコは真っ赤になりながら言う。 「リーコ。」 と蓮はその反応がおもしろいのかずっとリコの名前を連呼する。 「リーコ。スキだよ?」 「う・・・ん。」 と真っ赤になりながらガトーショコラに手をつける。 「あ、おいしい・・・」 とリコは優しく微笑んだ。 「そうなんだ・ ねえ、僕にもくーださい?」 と犬のように口を開ける。 「うん。」 と恥ずかしそうにガトーショコラをフォークに刺して蓮の口の中に入れる。 「おいしい?」 と不安そうにリコは蓮の顔を覗き込む。 「うん、リコが食べさせてくれたからおいしい。」 と蓮はリコの髪を触りながら言う。
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