第一章

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カリカリとシャーペンの音が鳴り響く教室。 その音がピタリと止み、ドアが開いて閉じる。 時計の針は12:30をさしていた。 「リコ、お昼どこで食べるう?」 と後ろを向いてリコを指で突く女子。 「えと、屋上は? せっかく、桜がキレイなんだし。」 とシャーペンを置いて坂町愛莉 (さかまち あいり) の目に視点を合わせる。 「そうだね。でも、リコ寝たりしないでよー すぐ、寝ちゃうんだからwww」 とケラケラと笑い始めた。 「そん、そんなことしたことないっ!」 と顔を真っ赤にして怒るリコ。それを見ていた周りの男女子たちが 「リコちゃんかわいい!!」 と一斉に言うのだった。
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