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カリカリとシャーペンの音が鳴り響く教室。
その音がピタリと止み、ドアが開いて閉じる。
時計の針は12:30をさしていた。
「リコ、お昼どこで食べるう?」
と後ろを向いてリコを指で突く女子。
「えと、屋上は? せっかく、桜がキレイなんだし。」
とシャーペンを置いて坂町愛莉 (さかまち あいり) の目に視点を合わせる。
「そうだね。でも、リコ寝たりしないでよー すぐ、寝ちゃうんだからwww」
とケラケラと笑い始めた。
「そん、そんなことしたことないっ!」
と顔を真っ赤にして怒るリコ。それを見ていた周りの男女子たちが
「リコちゃんかわいい!!」
と一斉に言うのだった。
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