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「そういえば、ミカエルって四大天使の一人だよな。他にもラファエル、ガブリエル、あとは、ウリエル、だったっけ?」
「あ、はい、当たりです。物知りなんですね!」
いや、ミカエルさん、自分の事なんだからあまり他人事にするのはどうかと思うんですが………。
「あれ?そういえば、ラファエルやガブリエルといった天使と会いませんね」
「ラファもガブリも仕事があってね。って、玲くん、ウリは?」
「ああ、ウリエルならよく知ってますんで」
でもここには来ないだろう。あいつは。
「おーい、レーイ!」
来やがった。あいつが。
「ウリ!どうしてここに!?」
「玲がここにいるって聞いて、急いで来ちゃった♪」
「…………楓子、いや、ウリエル」
「あっ、いたいた。玲、なんで死んじゃったの?入学式は行けたの?」
「いや、行く途中で神に殺された」
今思い返すとかなり酷い仕打ちだよな。
「楓子?」
ミカエルさんが首を傾げる。
あの、すっごく可愛いんですけど。
「ええ、ウリエルは俺の家に住む同居人で、そこでは夏目楓子(なつめふうこ)と名乗らせました」
ここからはウリエルではなく、フウコとカタカナにしておこう、気分でだが。
フウコははっきり言ってチビで、それに比率しない巨乳の持ち主。某北海道にあるファミレスのちっちゃい先輩だっての。
そして、フウコが何故同居してたかは、ただ単に、地上に降りた所を俺に見られ、監視という名目でいたわけだが。
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